2022年度金融教育公開授業を開催しました
2021年度・2022年度の研究校である上田市立神川小学校および中野市立高社中学校において、金融教育公開授業を開催しました。
<上田市立神川小学校>
○開 催 日 | 2022年9月22日(木) |
○公開授業 | 「神川の花グラジオラス」(4年生) |
○講 演 会 | 「学校では教えないお金の話」 講師:菊地幸夫 氏(弁護士) |
同小学校では、地域の方に教えていただきながらグラジオラスを栽培し、自分たちで育てたグラジオラスの花びらを使った様々な商品を開発・販売することを計画しました。
公開授業では、自分たちで育てたグラジオラスの花びらを使用して作製したハーバリウムと市販されているハーバリウムを比較することで、自分たちのハーバリウムが売れるようにするための具体的な改善点や、「学校で集めた葉っぱを入れてみよう」など“自分たちらしさ”を出すことの検討、活発な意見交換が行われました。こうしたことを通じて労働により生み出す価格や、その価格と表裏一体となる付加価値、そして、損益を考えての商品の値段設定(いくらなら買ってもらえるか、材料費はいくらかかるかなど)を学習することができたほか、児童が労働の対価としてお金を得ることの意味を体感する機会となりました。
また、菊地幸夫氏の講演会では、実際にあった相談内容を交え、契約の意味、お金は労働の対価として得るものであること、楽なのに高い時給のアルバイト等、身近に詐欺が潜んでいることなど、お金との向き合い方等を多方面からお話いただきました。
<中野市立高社中学校>
○開 催 日 | 2022年11月1日(火) |
○公開授業 | 「自分のライフプランを設計しよう」(2年生) |
同中学校では、2年生が職場体験学習を行い、「働くことの意味」を実際に体験をとおして考えてきた中で、働くことで得られる収入や生涯設計と支出の関係について、現時点での自分なりのライフプランを設計し、試算シートでどのくらいお金がかかるのかを調べました。
公開授業ではゲストティーチャーから「稼ぐ、使う、貯める、増やす」といったお金の4つの側面についてや、預金と投資の違いとそれぞれのメリット・デメリット等についての話を伺い、自分の設計したライフプランを実現させるためにお金とどのように付き合っていくかを考えました。
「生きていくにはお金がかかる」、「お金は使いたくないが使わないと楽しいことがないので、無駄にしないように使おう」、「分からないことはお金のプロに教えてもらおう」などの気付きがあったほか、「1か月で使う額を決め、家計簿をつけてしっかり家計管理をしたい」、「投資をしてみたい」など、お金とどう付き合っていくかを自分事として考えることができました。